福 祉 の 問 

 私は幸い健康で、至って丈夫です。しかし人は個人差こそあれ、ある年齢を境に身体的な衰えが始まり、やがてそれが加速していくことは避けられない運命です。さらに私の家内のように、ある日突然襲った病魔により、障害を持つ身になることもあります。しかし、どのような状況になろうとも、人はこの世に生を受けた以上、多くの人とかかわり、最後まで社会の一員として充実した人生を送るべきだと思います。
 一般に「福祉」というと、弱者を保護する政策のように思う方が多いと思います。少なくとも身内に障害者を持つまでの私はそうでした。家内が発病し長い闘病生活、その後のリハビリ、ようやく一人での歩行ができるまでに回復するとすぐに積極的に人中へ出て、彼女にもできるボランティア活動をするまでになりました。
 私は家内のおかげで、自分が大きな考え違いをしていることに気付きました。「弱者を守る」というのは「弱者を隔離」してしまうことにつながる。むしろ積極的に社会活動ができるよう、公共の場や病院はもちろん、地域の公園や道路なども、いわゆるバリアフリーを心がけ、地道な整備活動を行うことが、障害の進行を抑制したり回復を促進したり、また、生きていく張り合いを見つけたりと、サービスを享受する側にも社会全体にも良いことなのではないかと思います。
 私は障害者の目線でそれを考え、行政に訴えかける所存です。

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