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い な ば 元 也 の 御 殿 場 へ の 思 い
世の中にサラリーマンが一番多いのに、サラリーマンの味方が行政関係者には少ないのではないか。私はサラリーマン時代に企業懇談会の理事をしており、その活動を通じて、そのように感じたことがあります。
ここ数年、高校生の就職内定率が年々減少していることは周知のことと思います。さらに今年(2004)になっては大学生の就職内定率が最悪の状態であるとの報道も目にしました。大学や専門学校を卒業し、親もとの御殿場市での就職を希望しても、なかなか条件を満たす企業が無いとも聞きます。親子共々いろいろと苦労をして進学をし、せっかく高度な知識や技術を身につけても御殿場市ではそれを活かすチャンスに恵まれず、御殿場の将来を託すべき若者が、心ならずも御殿場を去っていくことになります。
現代は少子高齢化の時代で、国を挙げてその問題に取り組んでいます。ここで、若者の御殿場離れに歯止めがかからなければ、事態はますます深刻なことになります。
長引く景気の低迷で企業が新人の採用を控えていることも原因のひとつですが、そもそも御殿場には企業数が少ないことが根本的な原因ではないでしょうか。御殿場市では駒門工専設置以後、積極的、継続的に企業誘致がなされていません。また、既存の御殿場進出企業に対しても、他の自治体で行われているような優遇政策がとられているとも聞きません。
企業側ではコスト削減のため、より安く設備の投資や維持ができる環境を求めています。その代表的な例が中国進出です。だからと言って国内の総ての施設を移転する企業はありません。閉鎖の対象になるのはコスト高の事業施設です。御殿場ではまさにそのコスト高の対象になりうるのです。進出企業はなく、閉鎖企業が続出する事態になった場合、この御殿場市はどうなるのでしょう。
目を転じて、他の自治体の状況はどうでしょうか。驚くことに静岡県は全国で1番の企業誘致数を誇っています。現在その多くは西部地区に偏っている傾向ですが、東部でも富士宮市では企業誘致に成功し、全国的にも注目されています。水質がよく、東名富士インターに近く、山梨県にも足がかりがあるという、立地条件に恵まれていることが理由のひとつです。ここで気がつくことは、御殿場市ではこの総てを満たしていることです。交通の利便性では富士宮市を明らかに凌いでおります。唯一つ違うのは行政の力の入れ方です。昨年の御殿場市議会議員の質問とその答弁が新聞に載っておりました。短い文面からは総てをうかがい知ることはできませんが、雇用に対する認識は、他の自治体とも、また求職活動の現場ともかなりの温度差があるように感じました。
私はそういう行政のあり方を批判するつもりはありません。なぜなら、このことに敏感なのは、私がサラリーマンの出身で、前述の企業懇談会の活動に長年携わっていたからです。私は、行政に各地の成功例を紹介し、「やればできる」の精神で、御殿場市の将来のために、今、このことに取り組むべきであることを強く訴える所存です。
私はこの御殿場市が理想的な街になると確信しております。
企業誘致に成功すれば、多くの人々が地元御殿場での就職がかなえられます。自宅から通い、帰宅すればそこには家族団欒が待っています。友達との時間も過ごせます。自分の息子や孫がいつも自分と暮らしています。また、御殿場市外からも多くの方が職を求めて移住します。
労働人口が増えれば自ずと消費人口が増えます。商店街は活気に満ち、飲食店も賑わいを取り戻すでしょう。企業に出入りする業者や関連会社にはいつも仕事があり、市内の賃貸住宅の空き部屋も減るはずです。
市の財政が安定すれば、福祉政策や地域の問題にも速やかに対応できるのではないでしょうか。誰もが「あの御殿場市に住みたい、この御殿場市に住んでいて良かった」そう思う。
−そんな街づくりに私の生涯をかけてみたい−
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